高齢者の地方移住

コメントは受け付けていません。 28

東京圏の急速な高齢化により介護施設が不足するとして、高齢者の地方移住が提言されました。75歳以上の後期高齢者が大幅に増える一方、介護や医療従事者が足らず、2025年には80万~90万人不足するそうです。

提言では、移住先として医療や介護の受け入れ能力がある41か所の地域が指定されているそうですが、それほど簡単な話とは思えません。地方への移住に関心を持っていても、家族の理解や移住先での仕事の確保、医療や介護の充実度を考えると二の足を踏むのが普通だと思います。地方には根強いしがらみがある場合が多く、移住したものの地域になじめず離れてしまうこともあるだろし、家族の都合で戻らざるを得なかったり、思い描いていた地方生活と現実のギャップに思い悩むこともあるだろうと思います。元気な高齢者のノウハウを生かせば、地方が活性化すると考えているようですが、移住する高齢者が元気に行動するシニアばかりとは限らないし、常にノウハウが生かせる機会があるとは限りません。人によってはゴルフ三昧の生活を望んでいても仲間がいなければ続きません。

移住が進めば地方の過疎化は回避できるかもしれませんが、地方の高齢化率は上昇し、単身の高齢者世帯も増えると考えられます。医療費負担の増加により、財政も圧迫されます。介護施設が不足するからという理由で地方への移住を解決策とするのは、こうすればああなるという頭で考えたデータ一辺倒のアイデアだと思います。